座長襲名十五周年の節目に魅せたあの感動作が今ここに蘇る。<55min.>

かつて盗人稼業に手を染め、嫌われ者のゴロツキだったゲジゲジの文三。妹のおせんが大病を患ってからは、同心の大月の口利きで真面目に大工仕事をしながら、毎日おせんの病を治せるであろうオランダ医学を学んだ医者の帰りを待っている。ある日、いつものように桟橋で座っていた文三は、籠屋ともめていた岬屋一兵衛を助けて富くじをもらう。そんな時に大月から草津に良い医者がいると教えられる。ところが、文三に旅の路銀や医者代はない。せめてこの富くじが当たれば…。だがそんな願いも届かない。落胆する文三の前にかつての盗人仲間の佐太郎が現れ…。

※この作品は2015年10月23日収録の『都若丸座長襲名十五周年特別公演』DVDへ挿入されているお芝居です。

芝居『文三、男の涙』

3900円(税込)